津軽富士見湖にほど近い妙堂崎の斎藤家裏庭に、「トドロッポ」と呼ばれる大木が1本あります。推定樹齢は350年、樹高約30メートル、目通り幹範囲※ が6メートルもあるモミの木です。「トドロッポ」とはアイヌ語で「トドマツ」という意味で、トドロッポが昔モミの木ではなく「トドマツ」と思われていた時にそう呼ばれ始めたのが始まりだと思われます。
※目通り幹範囲…おおよそ人の目の高さ(通常地面から120センチの高さの位置)で測った幹範囲のこと。
何百年もの時を経た、最後の一本
この木の植栽の年代は定かではありませんが、樹の大きさから推定して、元和年代(1615~1623)から寛永年代(1624~1643)のころ、津軽藩が木造新田の開拓に本腰を入れた頃に植えられたと思われます。
昔は6本並んでいましたが、月日が経って朽ちたり落雷を受け倒れてしまったりなどし、今では1本となってしまったそうです。
概要
名称 | 県指定文化財トドロッポ |
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樹木名 | モミ |
推定樹齢 | 350年 |
樹高 | 約30メートル |
目通り幹範囲 | 6メートル |
※敷地外のみ見学可。敷地内からの見学は所有者等の許可が必要となります。
アクセス
住所 | 〒038-3543 青森県北津軽郡鶴田町妙堂崎字掛元12 |
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