平成12年の、町の平均寿命が男性74.5歳と全国ワースト10、女性が全国平均より0.5歳低い84.1歳と全国平均を下回り、この平均寿命を全国平均まで引き上げることを目標として「鶴の里 健康長寿の町」を宣言し、健診率の向上や、食生活の改善などの施策、町民参加の健康づくり運動を実施しました。
平成13年には、3~14歳の全児童に食生活状況調査を行ったところ、1割強の子供たちが朝食をとらず、また7割以上が夜食等を食べ身体不調、夜10時以降に就寝する子供たちが3割弱と生活習慣・食生活が乱れているという事が分かりました。
鶴田町民の長寿を守り、日本を担う未来の子供たちの健康を守り、正しい食生活習慣を身に着けることが重要だと考え、平成16年4月に朝ごはん条例を制定施行しました。
鶴田町朝ごはん条例とは?
朝ごはん条例は、町民一人ひとりが「ごはん」を中心とした食生活ができる環境づくりと消費者に安心・安全な米や野菜、果物を供給する体制づくり、子どもの頃からの食の大切さや食文化の継承と食育推進体制の強化など、6つの基本方針を掲げ、私たちみんなが健康で長寿の町づくりを目指すための指針です。
- ごはんを中心とした食生活の改善
- 早寝、早起き運動の推進
- 安全、安心な農産物の提供
- 地産地消
- 食育推進の強化
- 米文化の継承
朝ごはん条例の活動を発表 鶴田町町民文化祭
学校給食に関する施策
- 麺、パン類の全面廃止
- 保温ジャーを導入して温かいおいしいごはんを提供
- 学校給食応援隊を結成し食材を提供
- 年度後半の5ヵ月間に限り毎食、地元産の生リンゴを給食の副食として採用
- 小学生低学年を対象としたキッズインザキッチンの実施
- 小学5~6年生を対象に通学合宿「にぎりまんま塾」を5泊6日で開催
朝ごはん条例を制定後、現在では、欠食児童生徒数、肥満児割合、塩分摂取量、野菜摂取量等が改善され、成果が見られています。
鶴田町食生活改善推進協議会 会長 木村夢知子さん