2016年の豊作を願い、昨年末から鶴田八幡宮と山道闇おかみ神社へ奉納された弥生画が、2月から道の駅つるた鶴の里あるじゃに移動し、よりたくさんの方にご覧いただけるようになりました。
弥生画とは、五穀豊穣祈願のため、種子に着色をせず額画に穀物の種子を貼り付けたものをいいます。
弥生時代に中国大陸の揚子江流域、朝鮮半島南部から水田稲作農耕が日本に伝わり、その時代に多くの穀物や種が日本に入ってきたことから、「弥生画」という名称になったとされています。
1782~1788年の天明の大飢饉では津軽地域も大凶作となり、食糧不足から餓死者が多発しました。思い悩んだ村人たちは、残り少ない種子類を持ち寄り、餅を作って板に張り付け神様に五穀豊穣を祈願したところ、その秋は大豊作になったといわれ、それ以降、毎年元旦にこの催事が行われ、いつしか種子類で絵を描くようになりました。
この弥生画の伝統は、全国で唯一、青森県鶴田町でしか見ることが出来なくなっています。
お近くへお越しの際はこの「弥生画」を、ぜひご覧になってみてください。
道の駅つるた「鶴の里あるじゃ」
住所:〒038-3524 青森県北津軽郡鶴田町大字境字里見176-1
電話・FAX:0173-22-5656 / 0173-23-1040
ホームページ:http://www.tsurunosato-aruja.com/